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【信州の働くママ #6 】ママ友であり、フリーランス同士であり、チームでもある  まちの広告やさん「team OHAYASHI」小島美里さん(御代田町)・細川敦子さん(佐久穂町)

信州には、自分の特技や好きなことを活かして働いているママがたくさんいます。
このコーナーでは信州で輝くママに仕事のことや家庭のことについて伺います。

今回は佐久地域で活躍をされているまちの広告やさん「team OHAYASHI」にお話を伺ってきました!
まちの広告やさん「team OHAYASHI」は、御代田町に住む小島美里さんと佐久穂町に住む細川敦子さんのユニット。
広報・ブランディング・イベント・WEB制作・印刷物・記事作成・チラシ・ロゴ制作など多岐な活動をしています。

まちの広告やさん「team OHAYASHI」の二人  小島美里さん(写真左)・細川敦子さん(写真右)

小島美里さん(写真左)
新潟県出身。東京にてエンターテイメント系の広告代理店で働く。
3年前に結婚を機に旦那さんと「東京ではない場所で子育てをしたい」と移住を検討。御代田町へ移住。
移住後、出産後よりクリエイティブディレクター・ライターとして起業。
twitter: @misato_kj

細川敦子さん(写真右)
宮城県出身。東京にて印刷会社の営業として働く。
佐久穂町に実家がある旦那さんが結婚を機にUターン。それに伴い移住。
出産後よりライター・ラジオパーソナリティーとして活動中。
twitter: @10acco01

ふたりの出会いのきっかけはSNS

ー小島さんと細川さん、共に移住とのことですが、まちの広告やさん「team OHAYASHI」を始める前、まずはお二人の出会いから伺っても良いでしょうか?

小島さん

出会いはTwitterでした!
妊娠をしたママが同じ立場のママたちとTwitterを通してコミュニケーションをとるために「マタアカ(マタニティ・アカウント)」を作ることがあるんです。
私たち、それぞれがマタアカを作っていて、Twitter上で知り合いました。
妊娠のタイミングも近い時期で、住んでいる地域も近い移住仲間ということが分かって「オフ会」をすることにしました。

ー出会いがSNSだったのですね! そこから「team OHAYASHI」を結成するまでの流れが想像つかないのですが、どのような経緯で「team OHAYASHI」をはじめたのでしょうか?

細川さん

出会ってすぐに「team OHAYASHI」をやろう!となったわけではないです。
はじめは、小島さんが移住をして知り合いも少ない状況で「輪」を広げたくて、移住の方たちやママが集まるイベント「信州ママオフ」などを開催していました。
私が運営に加わり、ふたりでイベントを複数回ほど開催したところ、お子さんが0歳のうちは育児休暇で参加してくれていたママたちが育休が終わって仕事復帰をされていくんです。
私たちは移住や妊娠・出産を機に退職をしていました。
お互い社会復帰どうする!?という気持ちが高まってきて…
そのタイミングで私が佐久市が主催をしている「ママ&プレママのためのじぶんはたらき方講座」を受講して。
「一緒に何かやれたら面白いのでは?」
と小島さんに声を掛けました。

https://shinshu-oyako.com/hajimeteno-telework-saku/

「ママ&プレママのためのじぶんはたらき方講座」は今年度も開催。今年は「team OHAYASHI」が担当しています。

小島さん
その前日までは不労所得とかの話を二人でしていました(笑)
私にとっては突然のお誘いでした!

細川さん
「じゃあ一緒に何をやる?」という話を二人で進めてみると「発信したい!」という気持ちが重なっていることがわかりました。
「同じ立場のママたちに向けて発信したら面白いのでは!?」とより具体的になって話が進み、昨年2019年11月に「team OHAYASHI」を結成しました。

「team OHAYASHI」としての初めての収益で二人でハーゲンダッツを食べました!

「team OHAYASHI」が制作したショップカード。お店のロゴも「team OHAYASHI」が制作。(カレー屋 ヒゲめがね)

ー「team OHAYASHI」としての初めてのお仕事はどのように依頼に繋がったのでしょうか?

小島さん
初めての仕事は“依頼”ではなかったです。
「team OHAYASHI」を結成する前から長野県のママたちで集まるイベント「信州ママオフ」を細川さんと開催していたので、まずはこのイベントで収益を得られるようにしました。
それ以前は参加するママたちの参加費の負担をなるべく抑えて、自分たちの収益もなしの形で企画運営をしていました。
「team OHAYASHI」として新たに行った「信州ママオフ」ではイベント内の企画のクオリティを高めて、参加費をそれまでよりも少し上げました。
イベントのレポートも書いて、イベント自体の価値を上げる工夫もしました。
また、「team OHAYASHI」のイベントとして認知してもらえるようにも意識しました。

細川さん
「team OHAYASHI」としてイベントを開催して、初めて収益が出て…その収益で二人でハーデンダッツを食べました!

ー“まちの広告やさん”としてはどのようなはじまりでしたか?

小島さん
「広告づくり、どんなことでもお声掛けください! 無料でも大丈夫です。作らせてもらえませんか!?」
とSNSの発信やまわりの知人たちに声掛けをして、ボランティアで実績をつくることをまず行いました。

細川さん
「やりたい!」っていう気持ちを積極的に言葉にするように意識しました。
SNSでも発信するよう心がけました。
次第に広告づくりの実績も増えていき、活動を続けているなかで「ラジオのパーソナリティにならないか?」というお誘いをいただいたり…
小島さんは「さくさぽ(佐久市市民活動サポートセンター)」に当初はボランティアで関わっていたのですが、「スタッフになりませんか?」と声をかけてもらえてスタッフとして働くことになりました。

ー小島さんは、東京でも広告代理業をされていらっしゃったとのことですが、東京と長野でのお仕事の違いはありますでしょうか?

小島さん
東京では所謂BtoB(Business to Business)の仕事をしていたのですが、長野県に越してきてからはお客様が企業ではなく個人の方も増えBtoC(Business to Consumer)の仕事を承ることが多くなりました。
個人のお客様が増えたことにより、初めて広告代理業の方にお仕事を依頼するという知識や経験が0のお客様に広告代理業とはどう仕事を承るのか、1から説明することが多くなりました。
また、現在は個人事業主として広告代理業を行っているので、自分自身で仕事を掴むのも大きな違いです。

苦手なことをフォローし合える ユニットのメリットは分業が出来ること

ー「team OHAYASHI」として活動をはじめて2年目となりますが、活動が大きく動きはじめたきっかけがありましたらお伺いしたいです。

小島さん
昨年、細川さんが受講した佐久市主催の「ママ&プレママのためのじぶんはたらき方講座」の広報を「team OHAYASHI」が今年度担当させていただいています。
そのなかでお互いの強みを理解して分業が出来るようになりました。
細川さんはコミュニケーションをとるのが上手という強みがあり、「ママ&プレママのためのじぶんはたらき方講座」では、受講者のママたちのフォローを中心に行うことにしました。
私はアウトプットが出来るのが強みです。「ママ&プレママのためのじぶんはたらき方講座」では、プレスリリースをだすなど講座について外へ発信することを中心に行っています。

細川さん
分業が出来るのはユニットとして働くことのメリットなんだと最近気づきました。
苦手なことをフォローし合える。
そのために自分のできること、相手のできることを理解することは大切です。

地域の人たちが輝く手助けをしたい

「車屋さんらしくないものを」と依頼されて制作したパンフレット。印刷に使用した紙もあたたかみのあるクラフト紙をセレクト。(オートメカFK)

ー「team OHAYASHI」として仕事をするにあたって1番大事にしていることを教えてください。
小島さん
「team OHAYASHI」の活動は、広告代理業というよりもカウンセリングという言葉が適しているように感じています。
地域の人たちが輝く手助けをしたいという思いのもと活動を行っています。
個人経営をされている方などには宣伝などアウトプットが苦手な方も少なくありません。
そのような方たちの経営されている事業の良さを引き出すお手伝いをしたい。
その想いのもと「まちの」広告やさんをしています。

細川さん
毎週月曜日のお昼12時45分からfmさくだいらteam OHAYASHIのラジオ「幸せのレシピ」のラジオパーソナリティをしています。
佐久地域は個人事業主のママも多くいます。
ラジオの協賛をしてくれたママたちのお店をラジオで紹介するコーナーも設けるなど、ママたちの事業にもスポットを充てるようにもしています。

家族でおでかけをするのが大好き!

ー住んでいる地域のファミリーにとって良いところ、子連れで行くのにオススメな場所がありましたら教えてください。

小島さん
御代田町は子連れで行くのにオススメな場所は?と問われると「ここ!」という場所はあまりないです。
ですが、小諸や佐久など近隣の地域にお出かけしやすいのはお出かけ好きな私たち家族にとって有難いです。
御代田町は近年、人口が増えていて子どもも増えています。
子どもがいる生活がとてもしやすいです。

細川さん

佐久地域は美術館やギャラリーが多くあります。
2歳の子どもも一緒に家族で美術館やギャラリーによく足を運びます。
小海町高原美術館奥村土牛記念美術館は地域に根付いているところも良いなと感じています。
子育て支援施設や児童館も多く、暮らしやすいです。

ー住んでいる地域以外で県内の子連れオススメスポットがあれば教えてください。

細川さん

芸術むら公園(東御市)

東御市にある芸術むら公園です。
敷地がとても広くて、のびのび過ごせます。池があるのも良いです。
また、こちらも東御市になりますが、日帰り温泉施設「湯楽里館」もお気に入りのスポットです。

小島さん
佐久イチ!と言っても過言ではない、親子のおでかけにとってもオススメなのが「佐久市子ども未来館」(愛称 sakumo(サクモ))
御代田町は群馬県にも行きやすいので、群馬県へもよく足を運びます。
県外になってしまうのですが群馬県立自然史博物館もおすすめです!

群馬県立自然史博物館

細川さんも私も家族でおでかけがするのが大好きです!
Twittwerなどでもおでかけした場所について紹介したりなど情報を発信するようにしています。

家事は家電に頼る! 料理は映えを気にしない!

ーお仕事をしつつ、小さいお子さんを育てているお二人に子育てで1番大事にしていることをお伺いしたいです

細川さん
子どもには自分のことが大好きな子どもになってもらいたいと思っています。
自分で自分自身を認めてもらいたいです。
私はPMS(月経前症候群)の症状が重く、仕事と育児の両立が難しい時期があります。
この時期は仕事の量を意識的にセーブしたりなどもしています。
今後もどう対応していくか課題だと感じています。

小島さん
子育てはトライアンドエラーの繰り返しだと思って、こだわりすぎないようにしています。
失敗しても構わない!という気持ちでいます。
また幼稚園に入る3歳までは、なるべく子どもと過ごした方が良いのではないかという思いがあったのですが、仕事に育児にと、無理をしすぎてしまい体調を崩してしまうことがありました。
これはいけないと思い、一時保育の利用を増やして、身体に無理のない生活が送れるようになってきました。
まわりに頼りながら子育てをしても良いのだと、心の負担も軽くなりました。

ーママたちにおすすめしたい、らくらく家事テクニックはありますか?

細川さん
食洗機です!
小島さんも私も最近家を建てました。
食洗機を導入して家事が楽になりました!
また、掃除が楽な家づくりを意識しました。

小島さん
本当に食洗機に助かっています。
あと、以前は料理の作り置きをしていたのですが、作り置きをする方が大変だと感じるようになってきて今はしていません。
料理は映えを気にしない

子育てをしながら「広告やさん」のモデルになりたい

ー最後にteam OHAYASHIが目指している今後の目標やプランについて教えてください

ふるさと納税にゲームの要素を取り入れた「みよたんクエスト」(御代田町) 小島さんが総合ディレクターとして携わる。

小島さん
来年度、子どもたちが入園なので、自分たちの活動に本腰を入れる予定です。
佐久地域を中心に活動をしていきたいと思っています。
地域との関わりも大切にしたいので、イベントも開催したいと計画をはじめています。
型にはまらない、私たちらしい「子育てをしながら広告やさん」のモデルになれると嬉しいです。

細川さん
チームとして成長していきたいです!
ママになったからわかったこともあります。
子育て中のママだからできることを行っていきたいです。
仕事をすればするほど子育てが楽しくなる、を目指しています。

子ども達も仲良しです!

ママ友でもあり、ユニットとしての活動もあり、個々の活動もある「フリーランスの集合体」のteam OHAYASHIさん。

お二人のお仕事の活動や実績は、各人のTwitterだけではなく、team OHAYASHIのFacebooknoteInstgramでも発信中です。
お仕事などのご相談もお気軽にどうぞ♪と言っていましたよ。

team OHAYASHIさん、大変ありがとうございました!

 

記事を書いた人

野々村奈緒美

東京都出身、フォトグラファー。2016年に上田市に移住。育児と仕事を共に楽しむことを大切にしつつ長野県内を中心に活動中。「長野県観光インスタアワード」信州花フェスタ部門最優秀賞。

  • B!

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