新型コロナウイルス感染症拡大防止を心がけよう!
- 手洗い、手指の消毒
- マスクの着用
- 咳エチケット
- ソーシャルディスタンスを保つ
- テイクアウトなどの買い物は最少人数で行う
家に帰ってから、夜になってから、次の朝になっても、そのまた次の朝になっても…
「 『ほしが ねむる ところ』 に、また行きたいなぁ」
と母である私にお願いをするのは3歳のわが娘。
娘が言う『ほしが ねむる ところ』とは、現在サントミューゼ 上田市立美術館で開催されている駒形克己「え!ほん」展のこと。
『ほしが ねむる ところ』は、本展覧会のはじめの展示エリアの絵本のタイトルです。
「ママもまた行きたいと思っていたんだ! また、一緒に行こうね。でも、まだ行っていない人たちに『ほしが ねむる ところ』が素敵な場所だったと伝えてからで良いかな?」
お知らせ
応募は終了致しました。たくさんのご応募大変ありがとうございました!
記事の最後に駒形克己「え!ほん」展 招待券プレゼントのご案内があります。
お子さんの美術館デビューがまだの方やご家族で美術館に行く機会がなかった方もお気軽にご応募ください♪
応募締め切り 2021年1月5日(火)
駒形克己「え!ほん」展 の基本情報
会場 | サントミューゼ上田市立美術館 2階 企画展示室 上田市天神3-15-15 |
期間 | 2020年12月12日(土)~2021年1月31日(日) |
休館日 | 火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日) |
開館時間 | 9:00~17:00(最終入場は16:30まで) |
料金 | <当日券> 一般 800(700)円 高校・大学生 300(200)円 小・中学生 200(100)円 ※( )内は20名以上の団体、障害者手帳携帯者とその介助者1名 |
駐車場 | あり(無料) |
授乳室・オムツ替えスペース | あり |
ベビーカー入場 | 可能 会場の2階までエレベーターの利用もできます |
電話番号 | 上田市立美術館 0268-27-2300 |
ホームページ | 駒形克己 「え!ほん」展 | サントミューゼ |
SNS | Twitter @santomyuze |
主催 | 駒形克己展実行委員会(上田市/上田市教育委員会/上小美術教育研究会) |
協力 | ONE STROKE/有限会社アルプ/AOKI studio |
後援 | NBS長野放送 |
絵本『ごぶごぶ ごぼごぼ』を知っていますか?
上田市ではブックスタートに選定されている『ごぶごぶ ごぼごぼ』。
赤ちゃんの絵本を選ぶ際に手に取る機会の多い一冊なので「知っている!」というパパやママが多いと思います。
駒形克己さんは「ごぶごぶ ごぼごぼ」をつくったデザイナー・造本作家です。
駒形 克己 造本作家・デザイナー
日本デザインセンターを経て、1977年渡米。ニューヨークCBS本社などでグラフィックデザイナーとして活躍後、1983年帰国。自身の子どもの誕生をきっかけに絵本を制作。以後、『ごぶごぶ ごぼごぼ』など多数の絵本を出版。その活動は世界へと広がり、展示会やワークショップの開催が、フランス、イタリア、メキシコ、韓国、スペインなど現在もなお世界各地を巡回中。2000年・2010年・2016年イタリア・ボローニャRAGAZZI賞 優秀賞、2006年GOOD DESIGN・ユニバーサルデザイン部門大賞。他、受賞多数。
「え!ほん展」では駒形克己さんの7つの絵本の世界が展示室内に立体的に再現されています。
展覧会の案内をしてくれたのはサントミューゼ上田市立美術館 学芸員の岡田さん。
展覧会がカタチとなったきっかけや、展覧会を駒形克己さんと作っていくなかで交わした言葉なども教えてくれました。
駒形克己「え!ほん展」はサントミューゼ上田市立美術館が初展示!
駒形克己「え!ほん展」は、会場に向かう道のりからはじまっています。
会場に向かう私たちを迎えてくれるのは『AIR ZOO』。
展示作品の1つである『雨があがって』の絵本にでてくる動物たちが描かれています。
「キリンだ!」「ゾウもいる!」「この動物は何?」
空中の動物園を楽しみながら会場へ進みます。
駒形克己「え!ほん展」はサントミューゼ上田市立美術館が初展示。
ポスターに使用されているメインヴィジュアルも今回のために駒形克己さんが描きおろしてくれました。
メインビジュアルの動物、馴染みがある動物だと感じませんか?
上田市周辺に現れる動物を描いてくださっています。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策にも「わくわく」を
新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてまず、入場前に体温の確認、マスクの着用と手指の消毒、ヘルスチェックシートの記入を行います。
ヘルスチェックシートは自宅にて事前記入も可能です。
持参することで、受付がスムーズになります。(体温は当日のものをご記入ください)
そして、小学生以下の子どもには
・カラー手袋(オレンジ・黄色・黒から1色)のプレゼント
があります。
貸し出しのフェイスシールドの動物の耳も駒形克己さんのオリジナルデザイン。
かわいい動物に変身して絵本の世界へ進みましょう。
お子さんのかわいい姿を撮りたい! という方もいるかと思います。
本展覧会は撮影が可能です。
また、会場内が混雑をしないように入場人数に応じて制限を行う場合があります。
入場制限をなるべく避けたい方は開館直後9時〜9時半までの入場がおすすめだそうですよ。
さぁ、絵本の世界へ!
『ほしがねむるところ』展示エリア
絵本の世界の入口は『ほしがねむるところ』。
照明が少し暗くなり、はじめは「抱っこして…」となった娘でしたが、絵本のテキストを声に出して読み進めていくとあっという間に絵本の世界に夢中に。
暗さにもすぐに慣れることが出来ました。
「絵本の世界に入りやすいように照明を暗くし、こちらの展示では通路の幅もあえて狭くしています。」と学芸員の岡田さん。
「『ほしがねむるところ』に限らず、駒形さんの作品は命のかがやきや自然の移ろいの美しさを感じることができます。今回の展示では、その美しさを体感してもらえるように展示エリア一つ一つ、駒形さんと私たち学芸員でそれぞれの展示のカタチを考えました。」
『ほしがねむるところ』では、四季の色合いを感じるページ毎の色の変化、色の重なりも楽しめるようになっています。
『ぼく、うまれるよ!』展示エリア
駒形さん自身にお子さんが生まれ、「お母さんのおなかの中で、胎児はどのように感じているのだろう?」と考えたことがきっかけでつくられた作品。
「駒形さんは、本や資料などを調べていくうちに、陣痛を引き起こすホルモンは胎児によってつくられ、へその緒を通って母親に送られているということを知ったそうです。お母さん側の目線ではなく「ぼく、うまれるよ!」というお子さんの視点で描かれているのが駒形さんらしく感じます。」
「絵本の世界に入る展示をと、企画を進めていくなかで新型コロナウイルスの流行となってしまいました。当初企画をしていた展示内容と大きく変わったものもあります。
それでもコロナ禍でも体感できる展示をと企画を練り、カタチにすることが出来ました。」
『YELLOW TO RED』展示エリア
朝、目が覚めるとお母さんの姿が見当たらないひよこ。
お母さんを探していくストーリーになっています。
絵本のページの色は朝から夜への時間の変化を表しています。
「実際の絵本では紙の種類もそれぞれ異なっています。紙や色、それぞれにも意味があるということを駒形さんの作品は教えてくれます。」
「こちらの展示では床にも注目して欲しいです!」と岡田さん。
足元を見てみると光が黄色から赤への綺麗なグラデーションになっています。
「作品に合わせて展示のライティングにもそれぞれこだわっています。今回の展示の照明は、サントミューゼの舞台照明のスタッフも協力してくれました。」
『一隅』展示エリア
『一隅』は片面が白色、もう一方が黒色の紙がジャバラに折られた作品が8枚、箱に収納された本です。
展示では本のなかから4点の作品が立体的に体感できます。
「駒形さんの作品はどれもとてもシンプルなかたちに研ぎ澄まされて、つくられています。この『一隅』もとてもシンプル。シンプルだからこそ発見できる形や光の面白さがあります。」
『かぜが はこぶ おと』展示エリア
『かぜが はこぶ おと』の展示エリアに入ると動物の賑やかな鳴き声が聴こえてきます。
「美術館の中で動物の鳴き声が聴こえるのって新鮮で楽しいですよね」と微笑む岡田さん。
「この展示コーナーでは、音を聴くためにしゃがむ動作をすることも体感の一つとして考えて作品の高さも考えました。」
「なんの鳴き声なんだろう?」と一生懸命耳を傾ける娘。
目だけではなく、体や耳を使って絵本の世界を体感する娘の姿を見て、この時点で今日は一緒に美術館に行けて良かったなと感無量になってしまいましたが、まだまだ楽しい展示は続きます。
『雨があがって』展示エリア
『雨があがって』はジャバラに繋がっている絵本。
「この作品をどう展示しようか色々考えました。最終的に立てて丸く展示して“絵本の世界の中に入る”カタチになりました。」
ささやくように読みたくなる短くて心に響く言葉たち。
「『雨があがって』は、未曾有な被害をもたらした東大震災の経験を経て生まれました。旧約聖書「ノアの方舟」が題材となっています。」
『雨があがって』に登場している動物は、美術館に向かう途中に出会った『AIR ZOO』にも描かれています。
美術館の帰りにも『AIR ZOO』を眺めると行きとは異なった気持ちになるかもしれません。
『Little tree』展示エリア
「『Little tree』は、本展覧会のきっかけにもなったとても大切な1冊なんです。」と岡田さん。
「本展覧会は、はじめから駒形さんに展示をお願いしようとして企画をはじめたのではなく「絵本の世界に入る展覧会をつくりたい」という上田市美の学芸員の想いがはじまりでした。
どういう絵本をテーマにしようか…と学芸員が考えていくなかで駒形克己さんの『Little tree』が思い浮かんだそうです。」
「『Little tree』の木の下で子どもたちが遊べたらどんなに素敵なんだろうと…そうして実現出来たのが今回の展覧会です。」
「『Little tree』展示エリアは、実際お子さんたちにとっても喜んでもらえています。滞在時間がとても長いお子さんも多くいらっしゃいます。」
朝から夜へと時間が変化したり、走って通りすぎたり、ゆっくりと歩みを進めていったりする動物たち。
その世界のなかで子どもが笑顔で遊ぶ姿はとても牧歌的で親としてもずっと眺めていたくなる光景です。
実際に絵本を手にとって読める『絵本閲覧コーナー』
「展示エリアは『Little tree』で最後ですが、こちらも滞在時間が長いご家族が多いです。」
と案内をしてもらったのは『絵本閲覧コーナー』。
今回の展示で取り上げた絵本を中心に駒形克己さんの絵本を実際に手にとって読むことが出来ます。
実は『ごぶごぶ ごぼごぼ』以外の絵本は今回が初見だった私。
比較的、本屋には足を運んでいるのだけれども…と岡田さんに話したところ、
「駒形さんの絵本は確かに大型書店などでは見かけることはほとんどないかと思います。駒形さんの絵本は作りがとても繊細で、一般的な流通では作ることが出来ないものばかりなんです。それでも作りたい本を作りたくてご自身で出版会社を設立したんです。本の検品も1冊1冊ご自身の会社でされていて、現在も駒形さん自身も検品に参加されていらっしゃるそうですよ。」
実際に手に取るとそれぞれの絵本の繊細さがわかります。
「今回の展覧会に合わせて、1階のミュージアムショップで駒形さんの絵本を購入することができます。よければ帰りに寄ってくださいね!」
寄ります! きっと買って帰ると思います。でも、繊細で娘に触らせられないかも…
「そう感じる親御さんはきっと多いかと思います。でも駒形さんはお子さんにも触って欲しいと言っていました。色や形、紙の手触りを直に感じて欲しいと。その中でもし壊れてしまったら、お子さんと一緒に直して欲しいと。壊れてしまうから大切に扱おうと学ぶのも大事なことだと言っていましたよ。」
駒形克己さんの絵本コーナーはほかにも
・上田市立真田図書館(上田市真田町長7178-1)
・本屋未満(上田市中央2-14-31)
に設置されています。
本展覧会にあわせた 「上田市立美術館コレクション展Ⅲ 山本鼎/石井鶴三/ハリー・K・シゲタ」
駒形克己「え!ほん」展のチケットで同階で開催されている「上田市立美術館コレクション展Ⅲ 山本鼎/石井鶴三/ハリー・K・シゲタ」も観ることが出来ます。
「本の装丁や、昭和初期の子どもたちが考案した美しいデザイン画など、駒形克己「え!ほん」展に合わせた作品を展示しています。」
上田市に所縁のある作家たちの作品が中心となっています。
こちらの展覧会も形や色を楽しめるものばかり。お子さんと一緒にどうぞ。
『子どもたちの作品』は、展覧会の最後に楽しむのがおすすめ 理由は…
会場のはじめのスペースに展示されている『子どもたちの作品』。
駒形克己さんが上田市内の小学校にて特別授業を行い、実際に子ども達が制作した作品や作品制作過程の映像が展示されています。
岡田さんと待ち合わせをした際に
「ここは一番最後にご案内させてください!」
と言われていました。
というのも…
このエリアもとにかく子どもが夢中になります。
「こちらもお子さんの滞在時間が長くなるので、展示を観終わったあと心ゆくまで楽しむことをおすすめします!」
展覧会のあとは ミュージアムショップも忘れずに
展覧会を楽しんだ後は1階のミュージアムショップもどうぞ。
展示作品を中心に駒形克己さんの絵本を購入することが出来ます。
展覧会のオリジナルグッズも販売されています。
「こちらのスカーフ、見覚えがありませんか?」と岡田さん。
確かに何か既視感が…
「こちらのスカーフ、展覧会スタッフの方も身につけています。本展覧会のやさしい空間に合うようにスタッフの服装も意識しました。」
スカーフだけではなく、動物のフェイスシールドをつけているスタッフの方もいましたよ。
スタッフの方の服装にも注目です。
子どもに、自分に、宝物になる絵本のプレゼントを
なかなか購入する機会に出会えない駒形克己さんの絵本。
わが家は娘が展覧会で一番お気に入りと感じた絵本と私自身が気に入った絵本を購入をすることにしました。
展覧会のたのしかった時間の記念にもなる宝物な絵本が増えました。
季節や展覧会に合わせた上田らしい、可愛い作品も売っています
ミュージアムショップでは、上田地域在住の作家さんの作品や農民美術作品も取り扱っています。
展覧会のイメージに合わせた作品も販売されています。
今回は「かわいい」作品が多め。
季節に合わせて販売作品の入れ替えもあるそうです。
自分へはもちろんのこと、友人や大切な人へのプレゼントも購入したくなる品揃えです。
こまめに通いたくなります。
「ロジェカフェ サントミューゼ店」でコラボメニューを味わおう
サントミューゼ1Fのカフェ「ロジェカフェ サントミューゼ店」では、駒形克己 「え!ほん」展とのコラボメニューを期間限定で味わうことが出来ます。
営業時間は10時から15時。
展覧会とあわせて行きたいですね。
コラボメニュー提供期間 12月12日(土)~2021年1月31日(日)
営業時間 10:00~15:00
お問い合わせ 070-3276-3908
授乳室、子ども用トイレもあります
サントミューゼは私たち子育て世代にもやさしい施設になっています。
施設1階には授乳室があります。
会場である2階にもおむつ交換がしやすいバリアフリートイレがあります。
サントミューゼに何度も訪れたことがあったわが家ですが、今回初めて知ったのは子ども用トイレがあること!
会場の階段下の近くにある子どもアトリエのガーランドをくぐってすぐ左側にあります。
子どもが楽しめる 取り組みいろいろ
サントミューゼ上田市立美術館では、展覧会のほかにも子どもたちが楽しめる講座や企画を多く取り組んでいます。
新型コロナウイルスの流行に伴い、変更や延期となっている講座もありますが、子どもアトリエであそぼう! | サントミューゼにて情報が発信されているので、ぜひチェックしてみましょう。
https://shinshu-oyako.com/ueda-santomyuze-kodomohatensai/
\駒形克己「え!ほん」展 基本情報まとめ/
会場 | サントミューゼ上田市立美術館 2階 企画展示室 上田市天神3-15-15 |
期間 | 2020年12月12日(土)~2021年1月31日(日) |
休館日 | 火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日) |
開館時間 | 9:00~17:00(最終入場は16:30まで) |
料金 | <当日券> 一般 800(700)円 高校・大学生 300(200)円 小・中学生 200(100)円 ※( )内は20名以上の団体、障害者手帳携帯者とその介助者1名 |
駐車場 | あり(無料) |
授乳室・オムツ替えスペース | あり |
ベビーカー入場 | 可能 会場の2階までエレベーターの利用もできます |
電話番号 | 上田市立美術館 0268-27-2300 |
ホームページ | 駒形克己 「え!ほん」展 | サントミューゼ |
SNS | Twitter @santomyuze |
主催 | 駒形克己展実行委員会(上田市/上田市教育委員会/上小美術教育研究会) |
協力 | ONE STROKE/有限会社アルプ/AOKI studio |
後援 | NBS長野放送 |
駒形克己「え!ほん」展 チケットプレゼント
応募は終了致しました。たくさんのご応募大変ありがとうございました!
2021年1月31日までサントミューゼ上田市立美術館にて開催中の駒形克己「え!ほん」展 招待券チケットを5名様にプレゼント(1月上旬に発送いたします)
応募締め切りは 2021年1月5日(火)
記事を書いた人
東京都出身、フォトグラファー。2016年に上田市に移住。育児と仕事を共に楽しむことを大切にしつつ長野県内を中心に活動中。「長野県観光インスタアワード」信州花フェスタ部門最優秀賞。
野々村奈緒美