2020年10月より信濃毎日新聞 朝刊 東信版にて信州おやこさんぽメンバーの上田市在住の有志による「上田おやこさんぽ」がはじまりました。
週に1回、子どもの成長や日々の暮らしで見つけたこと、「みんなはどう思っている?」という思いなどをお届けします。
こちらの記事では掲載した本文、紙面には書ききれなかった言葉や思いも合わせて綴ります。
温泉楽しみ 成長お披露目
「わたし、温泉が大好きなの」と話すのは3歳のわが娘。温泉が身近にある長野県で育った娘の温泉デビューは生後5ヶ月でした。以降たびたび、赤ちゃんでも入浴可能の温泉施設を利用し親子で温泉を楽しんできました。
脱衣場に貼ってある温泉のルールのポスターも毎回熱心に見て「これはやっちゃダメ」と子どもながらに“皆で温泉を楽しむためには”を学んでいるように感じます。
ルールを守りながら入浴する娘の姿を見て声を掛けてくださるご年配の方々がいます。「すごいね」「偉いね」。
その言葉をもらう娘はとても誇らしげな表情で、より一層大人の真似をしながら温泉を楽しみます。
入浴前に洋服を自分で脱いで畳めるようになったり、体や髪も一人で洗えるようになったり。温泉で初めてスムーズに出来るようになったことも多く、娘にとって成長のお披露目の場の一つになっているようです。
「そろそろ温泉行きたいなぁ」という娘のリクエストに、成長見たさについ応えてしまう親心なのでした。
(2020年12月19日 信濃毎日新聞 朝刊 東信版掲載)
コロナ禍の温泉
日帰り温泉施設に週末行くのが我が家の「おでかけ」でもあったのですが、コロナ禍となって行く回数がぐっと減ってしまいました。
「そろそろ温泉に行きたいなぁ」という娘の言葉。
私たちも肩の力を抜いて、ゆっくり深呼吸をして温泉に浸かりたい……
大人も温泉が恋しくなり、県内の旅行割引を活用し温泉旅行に行くことにしました。
住んでいる上田市からほど近い戸倉上山田温泉に1泊2日です。
部屋に露天風呂が付いているプランを選びました。
しばらく温泉へ行くことを控えていたので、宿泊をする部屋に入って露天風呂を見た途端、
「わぁ!温泉だ!」
ひと息をつく間もなく温泉に入る準備をしはじめた娘。
新型コロナウイルスの流行からはや1年。
マスク着用、ソーシャルディスタンス、手洗い・消毒……
いずれも生活の一部として定着はしていますが、
「温泉に入る直前までマスクはつけていようね」
「混んでいるから違うお風呂に入ってみようか」
などの配慮が必要のない部屋付き露天風呂は気持ち的にも楽で、言葉通り「最高!」でした。
とは言え、温泉で娘に声をかけてくださる方たちとの出会いの機会が減ったのはやっぱり寂しいものです。
もう何百回、何千回、同じことを思ったのか分からないですが、「早くコロナが収束してくれないかなぁ」と願ってしまうばかりです。
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記事を書いた人
東京都出身、フォトグラファー。2016年に上田市に移住。育児と仕事を共に楽しむことを大切にしつつ長野県内を中心に活動中。「長野県観光インスタアワード」信州花フェスタ部門最優秀賞。
野々村奈緒美