2020年10月から2021年3月まで信濃毎日新聞 朝刊 東信版にて信州おやこさんぽメンバーの上田市在住の有志によるコラム「上田おやこさんぽ」を連載させていただきました。
子どもの成長や日々の暮らしで見つけたこと、「みんなはどう思っている?」という思いなどを綴った「上田おやこさんぽ」。
こちらの記事では掲載した本文、紙面には書ききれなかった言葉や思いも合わせてお届けします。
地域の花屋で 子の情操育む
そうなんです。わが息子は「花を贈り、人を幸せにできる」人。贈る相手を思い、花を選び、手渡して、「きれいだね」と言いあう、そんな高度なコミュニケーションが5歳で身につくんですね。驚きです。
息子はフローリスト桜屋(上田市塩川)の常連さんです。祖母に連れられて行くうちに、私に花を選んでくれるようになりました。キッズフラワーアレンジメントレッスンにも参加し、大人も目を見張る発想力で作品をデザインしています。
贈り物をする心、コミュニケーション力、発想力や空間的な構成力まで…。地元の花屋さんで情操教育がかなうとは思ってもみませんでした。親だけでなく、生活の中で、地域で子を育ててもらっているなぁと実感しています。
(2021年1月14日 信濃毎日新聞 朝刊 東信版掲載)
あとがき
職場のデスクに花があると、みんな笑顔で「どうしたんですか」「お花、好きなんですか」「お!また息子さんが選んでくれたんですね」「今日のお花はいい色ですねぇ」なんて、声をかけてくれます。不思議なもので、お花には人を笑顔にする力がありますね。仕事中にホッと一息ついて、しばし花の香りを味わってみたり、ボーっとながめたりするだけでも、いい感じです。
息子のおかげで職場にも家にも花が飾れる毎日です。そもそも私自身は、毎日花を飾るような落ち着きと余裕のないたちで、花の美しさを愛でる心の豊かさを欠いていると自負(反省?)しているぐらいの鈍感人間。自分のために自分で花を買うことには、ここ何年もご無沙汰しております。だから、こんな私にお花をくれるなんて恐悦至極。素晴らしいわが息子。カッコいい。愛してる。
息子自身は、「今日はママに」「これはババに」と、贈る相手を考えてお花を選んでいます。自分と他者、ほかの他者を分けて考えるとか、他者の心理をおもんばかるとか、そういった心の動きが幼児の段階で育つものなのだなぁ、と親として興味深く見ています。
たくさんのお花の種類があることへの単純な興味・図鑑的な知識を蓄積していくことへのよろこびもあるみたいです。もともと電車が好きだったり、動物や昆虫の図鑑をよく見ているので、お花も同じ感覚なのでしょうね。最近では、買ってきたお花を写真に撮って印刷し、名前のラベルをつけて、自分だけのお花図鑑を作っていますよ。
フラワーアレンジメントも、工作と同じように楽しんでいます。ひとさしするごとに、手を叩いて喜んでいます。指先の力やハサミを使う手の動きも鍛えられているようです。
お花屋さんで、心の発達や微細運動能力を養う。買ってきたお花の写真で図鑑を作る、それだけでも子どもにとっては学びになりますね。フラワーアレンジメント、一般的にイメージする習い事ではなかったので盲点でしたが、おすすめですよ。みなさんのおすすめも教えてください。
\「フローリスト桜屋」についてもっと詳しく知りたい!/
https://shinshu-oyako.com/florist-sakuraya/
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記事を書いた人
上田市出身・在住。ニュージーランド、スイス、カナダで旅を撮影する映像会社に勤務。信州の自然の中で遊ぶのが大好きで、
とにかく子どもと冒険したくて動き回っている一児の母。モットーは "Expand the sense of wonder !
Kana