好きな飲み物を片手に湖畔の木陰で読書する―
これからの生活がちょっと愉しくなる良きものと思いがけない出会いをする―
体と心を存分に動かして森や湖で遊ぶ―
そんな夏の一日を想像してみてください。それはまさに「ALPS BOOK CAMP」でしか得られないものです。そんなピースフルな時間を、ぜひ親子で味わってほしい。
2019年7月20日・21日に開催された、「ALPS BOOK CAMP」をレポートし、親子での楽しみ方をご提案します。
ALPS BOOK CAMP
開催日時: 2019年7月20日(土)/7月21日(日)
場所: A会場・木崎湖キャンプ場
B会場・木崎湖POW WOWキャンプ場(大町市)
A会場とB会場を結ぶ無料シャトルバス・モーターボート(500円)あり
チケット: (土日共通)前売券2,000円/当日券2,600円
(土曜)前売券1,200円/当日券1,600円
(日曜)前売券1,000円/当日券1,400円
お問い合わせ: 栞日 sioribi
松本市深志3-7-8
0263-50-5967 info@sioribi.jp
駐車場: 平運動場イベント専用無料駐車場
(木崎湖キャンプ場まで徒歩15分/無料シャトルバス運行)
SNS: Facebook Twitter Instagram
アルプス×本屋×キャンプ
北アルプスに抱かれる大町市・木崎湖キャンプ場と木崎湖POW WOWキャンプ場。
「ALPS BOOK CAMP」はその名の通り、アルプスの膝元にあるキャンプ場で開かれているブックマーケットです。
日帰りでイベントを楽しむもよし、キャンプインして2日間のんびりと過ごすもよし。
松本市にあるブックカフェ・栞日の菊地徹さんが主催しており、今年で6回目の開催でした。
今年は2,000人ものお客様が訪れました。
信州の豊かな自然のなかで素敵な本や雑貨に出会えるキャンプイベント。それだけで唯一無二ではありませんか!
湖畔の会場には県内外から(今年は台湾からも!)集まった本屋さん・雑貨屋さん・家具屋さん・食べ物屋さんが、所狭しと軒をつらね、目移りしてしまうほど。
また、特設ステージでは湖畔の穏やかな雰囲気にぴったりのアーティストが集まるライブもあります。
お店や場内の装飾がとてもおしゃれ!
カメラをお持ちのお客様がたくさんいました。「映える」写真が撮れますよ。
「素敵な本に出会ってもらえるといいな」と企画されたブックマーケットであり、初回の開催時はとくに子連れのお客様をターゲットには考えていなかった、と菊地さんは言います。
しかし意外にも子連れのお客様が多く、また年々増えていることから、昨年からは意識的に子どもが楽しめる場づくりやワークショップなどを企画されているそうです。
出店者の方々も、子連れのお客様が多い「ALPS BOOK CAMP」には、絵本や子どものための雑貨・玩具を多く出してくれている気がします、と話されていました。
私と息子は今回偶然にも、なんとなく探していたけれど街の本屋さんでは出会えなかった絵本を見つけることができました。
息子は他にも何冊もほしい本があったけれど、後ろ髪ひかれる思いで帰ってきた様子。
それでもワークショップで絵を描いたり湖水で遊んだりと、十分に満喫することができました。
「自然のなかで思い切り体を動かして楽しんでほしい―」
これも主催の菊地さんの思いです。
木崎湖は透明度が高く、初夏にはホタルを見ることもできるきれいな湖です。
浅瀬で湖水浴ができますし、カヤックやSUP(スタンドアップパドル)を体験することもできます。
また、「ALPS BOOK CAMP」だけのワークショップは、ピザ作り・Tシャツやバッグにシルクスクリーンでお気に入りのデザインを刷る・花や土から抽出した自然の色で絵を描くなど、大人も子どもも「やってみたい!」と思える体験がいくつもありました。
五感をぜんぶ使って味わってほしい夏の一日
最近、静かに本を読む時間がありますか。
木漏れ日に目を細め、遠くから聞こえる素敵な音楽と子どもが遊ぶ声に身をゆだね、そよぐ風の匂いと肌に当たる感触を感じる時間はありますか。
私はありませんでした。「ALPS BOOK CAMP」に来るまでは。
普段いそがしくしている親御さんに、この時間を過ごすためだけにでも来てほしい―、そう言っても過言ではありません。
心がほぐされ、ひらかれる一日。
ぜひ、お気に入りの雑貨や素敵な本を見つけに来るだけでなく、この穏やかな夏の時間を過ごすためにも足を運んでいただきたいな、と思いました。
また、森や湖は子どもにとって絶好の自然遊びの場です。
今や夏の恒例イベントになっている「ALPS BOOK CAMP」。
県内のみならず県外からも毎年訪れるお客様がいます。
信州だからこそできる、夏の休日の過ごし方。親子で楽しんでいただきたいです。
親子で楽しむための7 Tips
①レジャーシートやチェアを持っていこう
湖畔に座ってゆっくり読書をしたり、おいしいものに舌鼓をうったり。
昼寝だってできちゃうぐらいのんびりとした一日をすごそう
②アウトドア遊びの準備を忘れずに
キャンプ場は森のなかにあり、木陰が多く直射日光を避けることができます。
しかしやはり日焼け止め・帽子・飲用水は必須。雨具(傘よりもジャケットやポンチョ)・着替えもあると万全です。
③水着と水遊び道具を持っていこう
木崎湖の浅瀬の水深は50~60センチほど。
浮き輪やライフジャケットがあると安心して水遊びができます。小さな魚を網ですくうこともできるかも!
なお、着替えはキャンプ場のトイレを利用してください。
④アウトドアカートやベビーカーOK
キャンプ場内の木の根が出ているところや傾斜のきついところはご注意を。
駐車場から会場までは徒歩15分。
A会場とB会場の間は片道30分ほどです。
シャトルバスやボートにもカートを持って乗れますが混雑しますので小さくたたんで乗りましょう。
⑤トイレ・オムツ替え・授乳・食事の注意点
トイレはキャンプ場のトイレを利用(ユニバーサルトイレあり)。
そのほかに場内にオムツ替え・授乳ができる特設テントがあるので受付スタッフに確認を。
食事は持ち込み可ですが美味しいものの出店もたくさんあります。
早めにゲットしないと行列になるかも!
⑥キャンプインも楽しい
会場の木崎湖キャンプ場と木崎湖POW WOWキャンプ場の宿泊は事前予約制。
サイト数が限られるので抽選になります。
周辺には他にもキャンプ場がたくさんあるので、外れてもがっかりしないで。
⑦「のんびり、オープンマインド」で
時間と心に余裕をもって。
何もしなくていい・自然を感じるだけの非日常の時間を味わわなきゃもったいない!
事前に「このお店!このワークショップ!」と決めてから行くのもいいけれど、その場で感じることや予期せぬ出会いを楽しんで。
上田市出身・在住。ニュージーランド、スイス、カナダで旅を撮影する映像会社に勤務。信州の自然の中で遊ぶのが大好きで、
とにかく子どもと冒険したくて動き回っている一児の母。モットーは “Expand the sense of wonder !”