Q7:育児、家事、仕事の日々を楽しくバランス良く過ごすために恵己さんが意識していることはありますか?
・「ありがとう」をちゃんと言う
デザインの仕事は時間が不規則になることもあるので、家族には迷惑をかけることがたくさんあります…。家族の協力なしには今の仕事はできないと思っていて感謝の気持ちでいっぱいで。でも思っているだけでは伝わらないので、どんなに小さなことでもちゃんと言葉で「ありがとう」を伝えるように心がけています。
・好きな事をする
「子供がいるから、時間がないから」という言い訳?で自分の好きな事(私の場合ゲームとかマンガとか些細なことかもですが…)をするのに勝手に罪悪感を感じていました。気持ちに余裕もなく落ち込んでいた時期もありました。
そんな中、少しの息抜きにとうっかり始めたゲームがやっぱり楽しくて、もう我慢するよりも好きなことも気の済むまでやろう(生活と仕事に支障が出ない程度に)と封印を解きました。正直時間のやりくりは大変ですが、結果、家事や育児でも気持ちに余裕が出るという相乗効果もあり、これからも好きなことを大切にしたいなと思っています。
Q8:本サイト「信州おやこさんぽ」のロゴを作ってくださった恵己さん。信州おやこさんぽのロゴへのアイデア・想いについてお聞かせください。
親子でおでかけするのだったら楽しく、わくわくしたいという私の理想のお出かけ像からアイデアをスタートさせました。キーワードは「楽しさ」「信州の自然」「手作り感」。
〇△□の基本的な形をベースにして、ブロックのように組み合わせる楽しみや、また新しい形が生まれるかもしれないというワクワク感を。信州の色とりどりの四季はカラーで表現しました。また、信州は冬が長い地域なので農業だけじゃなくて家の中でモノづくりをする文化がずっとうけつがれてきたのかなって思っていて。それが民芸品や精密機械の生産が盛んだったりする一つの理由ではないかと勝手に考えているのですが、手仕事の精度の高さの中にある温かさとか、時にいびつな安心感とかそういうものを意識して制作しました。
できたばかりのロゴは、形は在ってもできることはまだまだ少ない赤ちゃんみたいなものです。これからこのサイトを楽しむ人たちと一緒に成長させてもらえたら嬉しいです。
Q9:なかなか伺う機会のないロゴの作り方。完成までどのように制作が進められていくのか伺っても良いですか?
まずは土台となるロゴのコンセプトを考えます。どうしてその名前なのか?何が原点なんだろう?誰にどういう風に見られたいのかな?と考えてもいいかもしれません。
その後コンセプトに沿ったイメージをできるだけたくさん書き出します(言葉でも形でも)。その中から今度は具体的な形をたくさん描き出したり組み合わせたりしながら、今後のロゴの使用用途なども頭に入れながら形を整えていきます。
自分でいくつか案を固めたらいろいろな人に見てもらって意見を聞いて(ここが一番大事かも)、気になる部分を修正していきながら完成形に仕上げていきます。
Q10:恵己さんの今後の目標、やりたいことについてお聞かせください。
『デザイン』は今よりもっと楽しく、心地よく暮らすための手段だと思っています。デザイナー視点から応援できることがあればいろいろなことに挑戦していきたいです。
デザイナーとしてまだまだ学びたい事がたくさんあるのですが、ロゴマークの制作はこれから力を入れていきたいことの一つです。何か新しいことに踏み出す時はとても不安だし、これでいいのかな?と迷ったりすることがたくさんあると思います。そんな時に不安に寄り添いながらデザインでエールを送れたら嬉しいなと思います。
お客様のイメージを形にしながら事業に貢献できたり、喜んでいただける、デザイナーの仕事にとてもやりがいを感じています。細やかに、ほしいところに手が届くデザイナーとして、妥協ない制作を続けていきたいです。
小さなことでも「ありがとう」の言葉を伝えるように心がけている恵己さん。
感謝の気持ちなど思っているだけでは伝わらないことも多いですよね。
「ありがとう」をきちんと言えているかな?と自分の生活をふと見直す機会にもなりました。
ロゴの制作についても丁寧に話してくださいました。
恵己さん、ありがとうございました!