2019年9月26日(木)上田市技術センターにて、信州おやこさんぽ主催講座「ライティングのきほんのき講座(第3・4回)」を開催しました。
先週に引き続き、午前の第3回講座には講師に信濃毎日新聞社上田支社長 植田典子氏をお迎えし、午後の第4回講座には信州おやこさんぽ代表 野々村奈緒美が担当いたしました。
ライティングきほんのき③ 文章をつくってみる
今週から受講スタートの受講者さんもいらっしゃったので、改めて自己紹介からスタート。
宿題だった「身近な人へのインタビュー」は誰に行ったか?難しかったのはどんなところだったか?実際にやってみてどうだったか?など様々な感想があがりました。
中でも「子供へのインタビューは言いたいことを一気にいうのでまとめきれなくて難しい」や「夫にインタビューしたが照れや慣れないこともあり話を聞き出すのが難しかった」という声が印象的で、子供やおしゃべりが得意ではない方へのインタビューはプロの方でも取材時に苦戦されるというお話もありました。
課題の文章の添削をしてみよう
インタビューを記事にする前に、「不要な表現」「おかしな表現」を探しましょうと題された練習用文章をみんなで添削しました。
文章に赤でチェックを入れてみた後、近くの人とそれぞれ気になった部分を話し合っていきます。
自分で文章を書いていると気づきづらい違和感も、他人の文章だと感じることもあります。
文章をブログなどにアップしていくときも公開する前にも、一旦時間をおいての見直しがとても大事なんだなという気付きになりました。
ワーク:インタビュー内容を記事にしよう
いよいよ!宿題の内容を記事にしていくための準備をしていきます。
- 5W1Hでリードを作りましょう。
リードとは文章の導入部分です。「だれ」「いつ」「どこ」「なに」「なぜ」「どのように」の基本の形にインタビュー内容をあてはめていきます。 - 内容が変わる部分には段落をつける。
- 文末の言葉は「~でした。~でした。~でした。」の様な単調な文章の終わり方ではなく体言止めにしたりするなど変化を付ける。
- 文章は長くせず、「ここは伝えたい」という部分を短くまとめましょう。トータル200~多くて400字程度。
たくさんの記事制作の心得を先生にアドバイスをいただきながら原稿に取り組む皆さんの眼差しは真剣そのもの!
ワークの時間に収まりきらなかったものは宿題として作り上げて提出→先生に添削をお願いします。プロの方に添削をお願いできる機会はなかなかありませんよね。
どんなインタビュー記事が出来上がってくるのか…楽しみです!!
ライティングきほんのき講座④ 取材写真の撮り方を学ぼう
まずは講師の自己紹介から。講師のおやこさんぽ代表 野々村は美術学校の彫刻学科で在籍している時に写真の楽しさに目覚め、カメラマンに。フリーのフォトライターとして現在活動しています。
なぜライティング講座で写真が必要なのか?
Webやスマホの普及により写真の需要が高まっているとのこと。ライターが写真を撮れるということでお仕事の幅が増えたり(報酬もプラスαになることも)、継続した契約がとれるか可能性が高まるそうです。
撮影の時に気を付けること
【撮影は準備が8割】
撮影は撮り直しが利かない場合がほとんどなので、そのつもりで撮影に臨みます。
撮影前のカメラの充電、メモリーカードの空き容量、撮影のシュミレーション(どういう写真を撮りたいか?)は徹底的に準備しておきましょう!初歩的なことですがとても大事なことだそうです。
【一番大事なのは思いやり】
変に「おしゃれな写真を撮ろう!」と意気込むのではなく、その写真を見てくれるであろう人が喜んでくれる、欲しいと思える情報を画像に収めることを意識します。テクニックがあるからよい写真が撮れるというわけではありません。
【取材当日は挨拶が一番大事!笑顔を忘れずに!】
まずは取材せていただく方、場所の責任者の方にはしっかり挨拶を済ませましょう。お互いに気持ちよく取材や撮影が進行できるはずです。コミュニケーションの基本ですね。
他にも今からすぐにでも実践できる具体的な撮影テクニックを教えていただきました。
スマホの場合は?一眼レフの場合は?など実際に使う機器の違いの説明も聞きながら、次はいよいよ実践です。
ワーク:ペンを撮影してみよう!
2人1組になっていペンを撮影します。ただ撮影するのではなくどんなシチュエーションで撮りたいかを相談しながら、ペンを手に取ってみたり、並べてみたり、光源や撮影場所を工夫してみたり…様々なバリエーションで皆さん撮影を進めていきます。
ワーク後はどんなことを意識して写真を撮ったかを発表していきます。一つの被写体に対してたくさんの切り口が上がってきました!撮る人によって見え方が変わるのはおもしろいですね!
実際の撮影でも切り取り方のバリエーションがあると写真の幅が広がるので、普段からチェックしておく様にしましょうとアドバイスも。
記事作成と撮影について、短い時間でしたがギュッと学んでいきました。リアルな現場で活躍している先生方だからこその言葉の一つ一つに重みを感じます。スキルの相乗効果があると新しいことにチャレンジしやすい環境が生まれるんだな〜と実感できる一日でした。
受講生の皆さんもだいぶ打ち解けてきた様子で、ワークの時間は大いに盛り上がっていたのが印象的で。個別に先生への質問も増えるなど、みなさんのやる気の姿勢にとても刺激をいただきました。ありがとうございます!
次回の「ライティングのきほんのき講座(第5・6回)」は、 10月17日木曜日です。
第5回(午前)「校正・見出しに挑戦しよう(1)」
第6回(午後)「校正・見出しに挑戦しよう(2)」
講師は引き続き植田先生です。
記事を書いた人
松本市在住。デザイナーをしながら2児の子育て中。基本的にインドア派でゲーム・マンガがすき。美味しいものの食べ歩きもすき。いかにストレス少なく子供とお出かけを楽しむか年中模索しています。
北平恵己