出産のために仕事を一旦お休みしていたけど、子供も大きくなってきたことだしそろそろお仕事を始めたい。
でもどんな働き方が自分に合っているんだろう…?
そんなママのために企画されたのが「はじめてのテレワーク講座」です。
この講座は、佐久市とワークテラス佐久が主催の「2020年ママ&プレママのためのじぶんはたらき方講座」の一環として全4回、ワークテラス佐久にて隔週ごとに開催。
11名(うち1名はオンライン)の方が参加されました。
「テレワーク」とはインターネットなどを使い勤務地から離れた自宅などでお仕事をすること。
子育て中で自宅から離れて働くことが難しいママでもできる勤務形態ということで、今回の講座が企画されました。
現在2歳の子を保育中の筆者もまさに今、はたらき方を模索中。
今回は紅葉が街を彩る2020年11月12日に開催された第3回「パーソナル・キャンバスの活用方法/仕事を探すor作る」に受講者目線で潜入取材させて頂きました!
今回の講座は2部構成。
前半は第2回で作成したパーソナルキャンバスの見直しを行い、今後の活用方法について教えていただきました。
後半は実践編。
テレワークにはどのような種類があるか紹介していただき、実際にお仕事を探してみたり、すでにお仕事をしている方々は今後どのようなはたらき方がよいのかを考えたり…
お仕事をする上での核心となる部分をじっくり考える時間となりました。
講座の広報を務めるのは、まちの広告やさんteam OHAYASHIのお二人。
【信州の働くママ #6 】ママ友であり、フリーランス同士であり、チームでもある まちの広告やさん「team OHAYASHI」小島美里さん(御代田町)・細川敦子さん(佐久穂町)
受講生と共に参加され、視点を変えるヒントを出すなど、受講生を幅広くサポートされていましたよ。
細川さんは後半のインタビューにも登場します。
前回の講義で作成したパーソナルキャンバスとは? その活用方法は?
会場はグループワークがしやすいように4つのテーブルごとにわけられていました。
受講生はこれからお仕事を探す方の他にも、仕事がすでに決まっていたり、実際にお仕事をされている方など、さまざまな方がいらっしゃいました。
講師の扇本(おうぎもと)さんは東京からオンラインによるスクリーンを通しての講義となりました。
「教えて!ドクター」などを手掛けるイラストレーターのエムラヤスコさんによるグラフィックレコードも同時進行。
わかりやすい説明とかわいいイラストで講義に華を添えていました。
まずは前回作成した「パーソナルキャンバス」を各グループごとに感想を伝え合うところから始まりました。
パーソナルキャンバスとは、仕事を始めるにあたり、自分にとって必要なものを知るのに役立つシートです。
・与える価値
・主要なパートナー
・コスト
など、9項目で構成されています。
受講生の皆さんは前回の講座ですでにシートを完成されていました。
埋め尽くされたシートからはお仕事への意欲が伝わってきますね。
このように作りあげられた「パーソナルキャンバス」ですが、扇本さんによると作成した時点ではまだ「仮説」。実際にキャンバス通りにアクションを起こし、そこで問題があれば修正を行っていくものだそうです。
例えば
・顧客のために無理をしていないか?
・今得ている報酬は適正なのか?
など。
様々な角度から見直し、三か月ごとにブラッシュアップ(修正)を行いながら自分だけのキャンバスを作りあげていくとよいそうです。
実際、去年も受講されていたイラストレーター・グラフィックデザイナーのエムラさんは、現在もパーソナルキャンバスを使用されいていて、時々振り返りながらお仕事をされているそうです。
仕事に対しての考え方も「自分の内を表現していたもの」から「自分の価値を外に広めたいという思い」に変わっていった、とお話ししてくださいました。
さて、後半は具体的な仕事内容にせまっていきますよ。
実践! 仕事を探してみよう・作ってみよう
仕事を見つけるには、「求人を探す」ものと「自分で仕事を作る」というものがありますが、まずは「求人を探す」…インターネットを使ったテレワークの仕事探しからスタートです。
世の中には自分の興味やスキルによってさまざまなテレワーク求人サイトが存在します。
クラウドソーシングでは有名な「クラウドワークス」「ランサーズ」やITエンジニア向けの「フリエン」など、50種類以上(!)もあるテレワークのサイトをマップにして紹介いただきました。
これだけの中から選ぶのも大変ですが、パーソナルキャンバスをもとに
・これまでのキャリアで嫌だったことを繰り返さないこと
これらに気をつけながら仕事を選んでいくことが重要とのことでした。
次は「自分で仕事を作る」という角度から、自分に合った仕事を探していきます。
細川さんへのインタビュー
まずはteam OHAYASHIの細川敦子さんへの公開インタビューにより、細川さん自身がお仕事を作っていった例をお伺いすることができました。
実は細川さんは去年の「じぶんはたらき方講座」の受講生。
卒業生が受講後どのように仕事を作っていったのかは気になるところです。
細川さんは現在まちの広告やさんteam OHAYASHIとしての活動の他にも、ライターやラジオのパーソナリティとしても活躍されています。
そんな細川さんも、かつて広告代理店で勤務していた頃は営業の方から与えられる仕事をこなすのみ。ライターと名乗ることには負い目があったそうです。
しかし、去年の「じぶんはたらき方講座」の受講をきっかけに「自分は本当は地域の情報を発信したかったんだ」と気づき、講座が終わる頃に、東京の広告代理店でクリエイティブディレクターの経験を積んだ小島さんとteam OHAYASHIを結成したそう。
この頃から、ライターを名乗ることを決めたそうです。
更に周囲に名刺を配っていると、「地元のラジオ局でパーソナリティをやりませんか?」とイベントで知り合った方からお誘いのお言葉が。
ラジオ局は地域の情報をより大勢の方にお届けできます。
このようにして細川さんは仕事の幅を広げることができました。
この経験から、「自分の価値を再認識すること」と「自分から情報を発信すること」が大事だということがわかったと細川さん。
加えてイベントの主催などで活躍していた小島さんとタッグを組むことで、自分の与えられる価値を更に大きくすることできた、とも話してくださいました。
自分に合っている仕事は? グループワークで探してみよう
次はこれまでのお話をもとに、実際にお仕事を探したり作ったりしていきます。
・自分で仕事を作ってみたい方
・すでに今後の仕事が決まっている方、現職中の方
の3グループにわかれ、自分の価値をこれからどのような仕事に活かしていくのか話し合う場が作られました。
第3回の講義も終わりに近づき受講者のみなさんが打ち解けて、お互いの目標に向かって自分のことのように一緒に考え、提案し合う姿が印象的でした。
team OHAYASHIのお二人もそれぞれのグループで受講生の意見を聞きながら合いの手を入れたり、視点を変えられるようなヒントも。受講生が発言しやすい雰囲気を作り上げていました。
感想発表
最後に、今日の感想をそれぞれのグループごとに発表しました。
- 充実した時間を過ごせることができた。
- ないものをゼロから1にすることはエネルギーがいるが、人と関わることによって1が2にもなり3にもなるということがわかった
- 自分の価値を周りに知らせることが大事だということがわかった
など、みなさんが仕事を始めるにあたって重要なことを学べたようでした。
今回の講義はここで終了です。
次回は最終回、成果発表会で受講生の皆さんが講義で得たものや今後の活動について発表される予定です。
自分の価値を認めることで仕事を見つけることができる!
今回の講義はパーソナルキャンバスを通じて自分の与えられる価値は何なのかをじっくり分析し、周りにどのような形で貢献できるかを考える時間となりました。
その中には当初はテレワークで仕事を考えていたが、実は直接人と関わる仕事が好きだったと気付いた方も!
自分を見つめなおすことで本当の自分の価値や新しい魅力が発見できる場所でした。
今回の講義を含めた全4回の詳しいレポートやグラフィックレコード、また去年のレポートや卒業生の現在などの情報は下記のリンクから見ることができます!
ぜひチェックしてみてくださいね。
※今回取材した講義のタイトルはこちらのサイトでの予告から変更されています
記事を書いた人
佐久市出身、上田市在住。自然をこよなく愛する長女(小2)とおっとり癒し系の次女(2歳)、年の差姉妹の育児中です。
日々の忙しさの中でも子供と楽しめるちょっとした時間があれば幸せ。
暖かい時期はお花スポットをめぐり、冬は一緒にクッキーやパンを焼いたりして信州の子育てを楽しんでいます。
Marie