Q6:働くママ、火ノ鹿さんの平日の1日のスケジュール、週末の過ごし方について教えてください
忙しい平日のスケジュール
5:30 起床
6:00 朝ごはん
6:35 長女登校
7:00 夫出勤
7:00~7:15 長男の朝ピアノのお付き合い
7:30 自分の朝ごはん
8:00~9:00 犬のさんぽ~家事
9:00 始業
16:00 長男帰宅~買い物
17:00 長男ピアノ教室送迎~夕飯作り
18:30 長女帰宅
19:00 長男ピアノ教室送迎~家族の夕飯
19:30 長女 塾の送迎~自分の夕飯
21:30 長女 塾の送迎
22:00 仕事再開
24:00 就寝
週末は、子供たちと過ごすように心がけています。
基本早起きです。
以前は夜中の3時まで仕事をしていたこともありますが、最近では日付が変わる前に寝るようにしています。
子どもも早起きの生活をしています。
夜は禁止にしているゲームも朝はOK!とし、朝を「自由時間」としています。
親が起こすことなく、「ゲームをするぞ!」と朝5時半には起床しています。
平日の日中は普段、一人でもくもくと作業しているので、ママ友とタイミングが合えば喜んでお茶したりランチしたり飲んだりします。
人と会話をするのが大好きです。
Q7:エッセイ漫画「ウチのムスコがマザコンになったワケ」を拝読しました。読み進めていくほどに涙が止まらなくなってしまいました。
もともとはSNSで発信されていたこちらの作品。描いて発信することになった経緯についてお聞かせください。
作中にも出てきますが、大変な病気の体験をして数年経ち、親友とお茶をしていたときに笑い話として思い出せるまでになっていたことがきっかけです。
やってみたらいいという親友の後押しがあり、完結まで書くことができました。
ウチのムスコがマザコンになったワケ (コミックエッセイの森)
Amazon.co.jpによる
詳細はこちら: https://www.amazon.co.jp/dp/4781616461/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_0Co9Cb6Y9VEG0
【あらすじ】
ナナセは母親にべったりのマザコン男子! だけどそれには、深い理由があったのです…。
仕事と家庭の完璧な両立を自らに課していた母親。そんなある日、生命の危機を伴う難病が息子を襲う。
受け入れがたい現実の中で、何気ない日々の当たり前な幸せにはじめて思いが至り──。
Webで発表後、大反響を巻き起こし、累計100万人が泣いて笑った実話作品。大幅に加筆しついに書籍化です。
Q8:働いているママが仕事と育児を天秤にかけざるを得ない状況は、避けたくても一度は訪れてしまう経験かと思います。
火ノ鹿さんも作中で「子どもを言い訳にしない」と仕事を優先にしようと迷われる場面がありました。
お子さんがSSSS(※)に罹った経験を経て現在は育児を優先にするようになられた火ノ鹿さん。
育児を優先できるようにするために意識して変化させたことなどありましたら教えてください。
自分のキャパシティを越えないようにすることです。
頼める仕事は人に頼むようになり、アシスタントさんに手伝ってもらって、空いた時間を子供との時間にしたり、睡眠時間にまわすようになりました。
どうしても看病に時間を取られ、悔しい思いで連載を休んだこともありましたが、今思えばそれは誰にも責められるような罪なことではなかったのだなと思えます。
以前は、「しっかりしなきゃ」「ひとりでもやれる」なんて思っていましたが、全国のママに、自分を責めないで。ダメな時はダメでいい、がんばれる時にがんばればいいことを伝えたくてあの作品を書きました。
どうしても一人ではダメなときは周りに助けてもらい、自分ががんばれる時は困っている人を支えられたらと思います。
また、人に託すことで広がることもあるということを知りました。周りに助けてもらうことで良い繋がりが生まれたこともあります。
※SSSSとは…ブドウ球菌熱傷様皮膚症候群。
細菌である黄色ブドウ球菌が産生する毒素が血流を介して全身の皮膚に達し、広範な熱傷様の表皮の剥離を起こす皮膚疾患。
火ノ鹿さんのお子さんの場合は重篤化しましたが、早期に治療介入を行うことで重症化することなく治癒することもあります。
Q9:子育て・家事・仕事の日々を楽しくバランス良く過ごすために火ノ鹿さんが意識していることを教えてください。
助け合い精神
夫も子供も、できることは自分でやってもらっています!(保育園の支度、持ち物の確認、家事など)
ダメな母ですが、子供は成長しているもので、本当に助けられています。
子供のやりたいことを全力で応援する
子供たちがやりたいと思うこと、目指したいと思うことについて、
そうだね~すてきだね~などと流さず、
そうなるためにはどうすることが大事なのかという話し合いを日々しています。
打ち込むものがある姿を見て、私自身も頑張ろうと思えています。
全力で遊び、全力で休み、全力で仕事する
自営業なので、あいまいになりがちな始業開始時間、就業時間はしっかりと守ります。
子供と過ごせる時間を丁寧にすごしたいです。
Q10:今後の目標やプランについてお聞かせください。
子育てに関する仕事をたくさんさせていただけるようになりました。
そういう本を描いてみたいですし、法律のエッセイや、他の方からの原作ありのものなど
いろいろなジャンル、たくさんエッセイを描いてみたいです。
一時は、漫画家をやめようかなと思いゆれる時期もありましたが、そんな波も乗り越えましたので、
あとは漫画家生命が尽きるまでに、どれだけ描けるか、そして子供たちが大きくなったときに何が残せるかを意識しながら、応援してくださるファンのみなさまのためにも
いっぱい楽しいものを描いていきたいです。
エッセイ漫画「ウチのムスコがマザコンになったワケ」を拝読し、感動した気持ちを抱きながらドキドキしながらお会いした火ノ鹿さん。
柔らかい雰囲気で緊張がすぐに和らぎました。
火ノ鹿さんのお話を伺って、肩の荷が軽くなりました。
育児に仕事、家事も抱えて、いっぱいいっぱいになりがちな働くママ。
火ノ鹿さん、ありがとうございました!