2020年10月より信濃毎日新聞 朝刊 東信版にて信州おやこさんぽメンバーの上田市在住の有志による「上田おやこさんぽ」がはじまりました。
週に1回、子どもの成長や日々の暮らしで見つけたこと、「みんなはどう思っている?」という思いなどをお届けします。
こちらの記事では掲載した本文、紙面には書ききれなかった言葉や思いも合わせて綴ります。
雑談不足の日々 普通が恋しい
はじめまして。「信州おやこさんぽ」です。子連れで楽しく出掛けられるおすすめスポットの紹介を主としたウェブサイトを運営しています。子育て中の「今」を笑顔で過ごす機会づくりもしています。
この欄では、メンバーのうち上田市に住むママ5人がそれぞれの“上田おやこさんぽ”な日々をお届けします。
9月下旬、オンラインイベント「長野県のパパママ、最近どう過ごしている?」を開催しました。コロナ禍となった今年は、仕事以外ではほとんど人に会わず、雑談の足りない日々を送っています。「みんなはどうなんだろう」との思いからです。東北信の8人で語り合いました。
佐久穂町在住の細川敦子さんは、9月に外遊びのイベントを開いたそうです。「想定以上の申し込みがあり、多くの人が普通の時間を望んでいるのだと感じました」と話していました。そう。普通の時間がただただ恋しい。今年、何かが欠けているように感じるのは、「普通」が足りないのかもしれません。
どの人も、気持ちが沈む時期があったそうです。特にお出かけや仕事ができないこと、有名人の自死が影響していました。「落ち込んでいたのは自分だけではないと知ってホッとした」と上田市の吉沢茉帆さん。ネガティブな感情は少し言いづらい。でも、聞いてくれる人がいるだけで心が軽くなります。皆さんは最近、どう過ごしていますか?
(2020年10月1日 信濃毎日新聞 朝刊 東信版掲載)
オンラインイベント「長野県のパパママ、最近どう過ごしている?」レポート
大勢で集まることに躊躇いを感じてしまう今年。
信州おやこさんぽにとって今年はじめてのイベントがオンラインイベント「長野県のパパママ、最近どう過ごしている?」でした。
終了【無料オンライントークイベント】「長野県のパパママ、最近どう過ごしている?」プレパパママも参加OK!【9月26日(土)9:30〜】
当日は東北信に住んでいるママ、8人が参加。
一人一人自己紹介をし、ワークを通してそれぞれのコロナ禍について話しました。
ワークでは今年の国内外・県内のうごきを振り返りつつ、自身の動きや心境を記入。
順番に発表をする時間を設けました。
「上田おやこさんぽ」では紹介しきれなかった、長野県内のママたちのコロナ禍を紹介します。
SNSの使い方にも変化
長野市のナカノさんは、1月下旬に出産。
当時は立ち会いが可能、家族も面会にくることができたので安心して出産をすることが出来たそう。
4月に住んでいる市内で感染者が出た時に緊張感が高まり、息抜きの散歩すらもしづらくなる状況に。
一方で同月に借りた市民農園が自然と触れ合うの機会にもなり、良いリフレッシュになったそうです。
「外出する時はSNSに載せるのはやめようと決めていた。」とナカノさん。
投稿する際も1ヶ月とか時間を開けて投稿をしていたそう。
「発信することで不安になるなら、やらない方がいい」
コロナ禍となり、SNSとの向き合い方にも変化が表れていました。
コロナ禍に妊娠・出産
コロナ禍中に妊娠・出産を経験したママも参加をしてくれました。
akiさんは今年1月に妊娠。
コロナ禍のなか妊娠生活を経て9月に出産をしました。
産科には自分しか行けず、立ち合いもできなかったと言います。
妊娠・出産時期も重なり、メンタルが落ち込み泣いた日もあったそう。
なかでも小学1年生のお子さんの生活が一番悩ましかったそうです。
入学したのに行かれず、ゲームとYouTube三昧になってしまった日々も。
まだ続くことも懸念されているコロナ禍、妊娠・出産や進学へのサポートもしっかり整えていく必要を感じました。
外出したいと感じているママも多い
佐久穂町に住む細川さんは、人が少ない地域ということもあり、コロナ禍でもお子さんと外に出て過ごすこともできたそう。
一方で、周りの人がどう考えているのか分からないので、気を使ったり、外食や美容院に行ったことも不謹慎と思われるんじゃないかと不安に感じたこともあったようです。
牧場で遊ぼう会を9月に実施した細川さん。
外に出たり人と会ったりすることに不安を感じている人もいるので、しっかり予防をして外出をしてもいいと思う1〜5歳のお子さんがいる家庭で集まるイベントを行いました。
移住してきたばかりという人も参加してくれて、不安を抱えていることを感じたのでサポートできることがあればと改めて思ったそう。
募集当初は5組くらいで小さく開催が出来ればと思っていたところ、応募が予想以上にあり13組が参加してくれたようです。
外出したいと感じているママが多くいることを知る機会になりました。
それぞれのコロナ禍での動きや心境を聞いていくなかで、
「不安になっていたのは自分だけではなかったんだ!」という共感やコロナ禍との付き合い方の新しい視点も得ることが出来ました。
みんなの2020年を書いてみよう!
振り返りつつ記入をし、声に出して他者と話すだけでも、心が軽くなったワーク。
皆さんもご家族やご友人とぜひ語り合う時間を作ってみてください!
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記事を書いた人
東京都出身、フォトグラファー。2016年に上田市に移住。育児と仕事を共に楽しむことを大切にしつつ長野県内を中心に活動中。「長野県観光インスタアワード」信州花フェスタ部門最優秀賞。
野々村奈緒美